~ひょうご聴障ネット夏の学習会~8月11日 於:長田文化センター 参加者:97名
夏真っ盛りの8月11日、「優生保護法問題の全面解決をめざす全国連絡会」事務局長の松本多仁子さんをお迎えし、「優生保護法訴訟~勝訴を受けて」と題してご講演いただきました。
1948年から1996年まで続いた優生保護法による被害者は、厚労省の発表では2万5000人とされていますが、人工中絶を強要された人も含めると8万4000人にものぼるとのことです。優生保護法は憲法違反と審判が下され、岸田首相や法務大臣から謝罪がありました。これからは補償や全面解決のための新法づくりへと動きます。
兵庫県では1966年から1972年まで「不幸な子どもの生まれない県民運動」があり、中学校では保健体育の時間に優生教育が行われました。全国でも同じような取り組みがありました。国が広げた優生思想を根絶するため、社会への教育・啓発も大きな課題です。講師はまとめで、「勇気をもって国を訴えた原告がいるから、恥ずべき歴史を見直し、未来に向かうことができる」と述べられました。
ひょうご聴障ネットからは支援団体「優生保護法による被害者とともに歩む兵庫の会」に3万円のカンパをしました。首相が交代しても約束が守られるように国の動きを注視し、優生保護法問題に関心を寄せていきましょう。
午前に同会場で全国聴覚障害者福祉研究交流集会プレ企画の講演会もあり、そのまま参加された方もいたようです。本大会は11月30日(土)、12月1日(日)に開かれます。申込は、下記集会申し込み用ページからできます。
バザーは、遠く但馬、淡路、姫路からも来ていただきました。たじま聴覚障害者センターのコーヒーは美味しい焼き菓子のお供になりました。淡路の玉ねぎ、書籍、DVDなどバザーも盛況でした。