2022年夏の学習会2022年8月11日(木祝)

よくわかる聴覚障害の基本としくみ~そうだったのか!難聴者が聞きとれない理由~

講師:田村浩一氏(日本医科大学客員教授) 参加者:64人(会員33人、非会員31人)

3年ぶりの夏の学習会は、難聴・中途失聴者をテーマとして取り上げました。講師には40歳で

失聴された田村医師をお招きしました。コロナ感染者が過去最高を更新する中での開催でしたが、64人の参加がありました。特に、これまでの学習会と比べて、難聴者の参加が多かったです。

講演の内容は、耳のしくみ、難聴、耳鳴り、中途失聴の苦しみ、障害の受容などについて、ご自身の経験も含めてゆっくり、ていねいに、わかりやすくお話ししてくださいました。

また、2017年に人工内耳を装着した経験から、人工内耳についても解説がありました。また周囲の人に自分とのコミュニケ―ション方法について理解してもらうための「トリセツ」のすすめなど、「聞こえる人」「聞こえない人」「聞こえにくい人」のすべてを経験している田村医師のお話に、参加者は集中して聞き入っていました。

質疑応答では、聴覚障害認定制度について、音は聞こえるが、言語として理解できない障害(APD)について、聴覚障害と音楽についてなど、時間を延長してたくさんの質問や意見が出ました。講演内容は後述します。

◇参加者の感想

 聞こえのこと・聴覚障害のことを詳しく説明していただけたので、忘れかけていたことも復習できて良かったです。障害を受容することの難しさを、テキストを見たり体験談を聞いて分かっているつもりでしたが、田村先生が自殺しようとしたとお聞きして、驚きました。

障害程度等級に問題があり、それを見直すのに多くの課題のあることも理解できた学習会でした。